子育ての苦労はほんのひととき

 仕事をしながら育児をするのは大変だが、まず苦労するのは夜鳴きだ。子どもの夜鳴きによって睡眠が妨げられるし、授乳やオムツの交換などの世話をしなければならない。それで泣き止んでくれれば良いのだが、泣き続ける場合は困惑してしまう。しかも、夜鳴きを放っておけば子どものストレスが溜まるし、近所迷惑にもなりかねない。そのため、母親だけがその負担を背負うのではなく、父親もオムツ交換などを積極的に行うなど、役割分担をすることが大切だ。夫婦二人で協力することによって一人の負担は減るので、喧嘩などの衝突も少なくなるだろう。夜鳴きをする時期は限られているので、辛抱強く子育てをしなければならない。

 次に、子どもがある程度大きくなって、夫婦で共稼ぎをするようになると、保育施設を利用することになるが、子どもの送迎には苦労がつきものだ。自宅から近い場所に預けることができれば問題ないかもしれないが、保育施設に余裕がなくなっていると、必ずしも希望通りの保育園に通えるとは限らない。その場合、遠くの保育園に預けることになるが、毎日の送迎は負担になるだろう。特に残業がある時は子どもを長く待たせてしまうことになるので、気持ちに余裕もなくなってしまう。

 しかし、子どもが小学校に行くようになると、随分手がかからなくなってくるので共稼ぎの場合も多少楽になるはずだ。育児の苦労は絶えないが、それはほんのひとときだ。子どもの成長は早いので、何年後かには育児の苦労も大切な思い出となるだろう。だから、手がかかって育児を辛く感じる時でも、深刻に悩まず、周囲の手を借りて乗り切ってほしい。